Monday, January 14, 2008

カーティス・ボタニカルマガジン I


気軽/手軽に楽しめるという植物版画を紹介しようとしてこのブログを始めたのですが、個人的にお薦めしたいのは、「カーティス・ボタニカルマガジン」のプリントです。何もルドゥーテやベスラーのお高いのがボタニカルプリントの全て、などということは勿論無くて、それよりも遥かに廉価なカーティスのプリントにも優れたものが沢山あります。実際、通し番号で1万以上の植物版画が「カーティス・ボタニカルマガジン」に掲載されています。そのなかでも、花色が派手なものは人気が高く、特に初刷の物は割合に高値ですが、その反面、白色や緑色の地味なもの(捨て板)は原画が優れていても、驚くほどの安値で落札することができます。ここで紹介するのは、eBayで$3.99で落札したもの。原画はシデナム・エドワーズ。一般に、蘭の板は高価なものが多いですが、気長に探せば、時々こういう掘り出し物(?)に当たることがあります。


最近、アメリカでは斑入りの蘭が流行っていますが、ここで描かれているのはSarcoglottis pictaで、これの近縁種、S. speciosusStenorrhynchos speciosumの交配種、Stenosarcos VanguardなどというのもHoosier Orchid Companyから登録されています。以前この蘭園を訪問したことがあるのですが、何が原因かかなり失礼な扱いをされたのを覚えています。趣味家に毛が生えたような蘭屋のくせに。まあ、金が無さそうな格好をしていたせいでしょう(笑)。

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